
院長松永巌
2000年大分大学医学部卒業。順天堂大学心臓血管外科にてキャリアを積んだ後、さらなるスキルアップをめざしアメリカのハーネマン大学(現・ドレクセル大学)病院心臓胸部外科にて研鑽。帰国後、福岡和白病院勤務を経て、在宅医療の道へ。2023年より現職。日本循環器学会循環器専門医。
痛みや苦痛を最小限に和らげ
ご自宅での穏やかな療養をサポート
これまで心臓血管外科を専門に先進的な技術を積極的に学び、難度の高い治療や手術にも多数携わってきました。そんな私が在宅医療の道に方向転換したのは、この技術や知識を重症の患者さまの全身管理や、終末期の苦痛を和らげることに生かしたいと考えたためです。
どんなに良い治療を受けても、最後の日は誰にでも必ず訪れます。残された日々をどこでどう過ごしたいかは人それぞれ。積極的な治療を望まず、住み慣れた場所で自分らしく過ごしたいと望む方には、それをサポートすることも医療従事者の大事な役目だと考えます。当院の在宅医療では、第一に患者さまの苦痛の緩和を重視。丁寧なコミュニケーションでお気持ちに寄り添い、患者さまとご家族がご自宅で穏やかな日々を送っていただけるよう、最善を尽くします。
質の高い医療の提供に努めるのはもちろんのこと、お一人お一人のニーズに合ったご提案をするため、地域の訪問看護師や薬剤師、ホームヘルパーなどとも連携しています。ご心配なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。
先生永田健
2017年九州大学医学部卒業後、法医学分野を専門に司法解剖などに従事。死因や身元もさまざまな遺体に日々対面する中、孤独死や、医療・行政のサービスが十分に受けられず死亡したケースなどに数多く遭遇。現代社会の抱える問題を改善したいと、在宅医療を志す。病院の訪問診療部勤務を経て、2024年よりみんなの福岡クリニック勤務。
一人ひとりの人生観を尊重し
願いをかなえる在宅医療をめざして
超高齢社会の現在、がんや慢性疾患の終末期など、従来なら病院で過ごされることが一般的だった病態の方も、ご自宅で療養するケースが増えてきています。その一方で、本心ではご自宅での療養を願いながら、ご家族に負担をかけまいと入院を希望される方もまだ多いのが現状です。患者さまの本当の希望をかなえるためには、ご家族の負担を減らすこと、介護への不安を払拭することが欠かせません。
当院では、ご家族と協力して患者さまの理想とする環境を整えることをめざし、受けられる行政サービスや医療ケアの情報提供を積極的に行っています。さらにご本人とご家族、医療・介護従事者が一緒に話し合いを重ねるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を実践。今後の治療プランやご本人の人生観、死生観などについて繰り返し確認しながら、思いに寄り添い、悔いのない意思決定ができるよう丁寧にサポートしていきます。
患者さまの願いをかなえ、ご家族も安心して穏やかな気持ちで過ごしていただけるよう、チーム一丸で伴走いたします。どんなことでもご相談ください。
慢性期や重症の方にも
対応
末期がんをはじめ、重症度が高く特別なケアが必要な患者さまも、ご自宅で療養していただけるようサポートいたします。
チームで患者さまを
支えます
患者さまの希望を実現するため、医師や看護師、介護職のプロが一丸となり、協力しながら質の高い医療の提供に努めています。
求めに応じた医療を
提供します
施設に入居中の患者さまにも、ご要望に応じ適切な医療をご提供します。人数などの制限は一切設けていません。
24時間365日の
サポート体制
体調が急変した場合や、夜間・休日の往診にも対応できるよう、体制を整えています。
ご家族への丁寧な説明を
大切にしています
安心で安全な医療の提供のため、わかりやすく丁寧な説明に努め、インフォームドコンセントを実施しています。
検査
当院の訪問診療では、各種血液検査、尿検査といった検体検査や、腹部・心臓・頸部血管の超音波検査、心電図検査など、さまざまな検査をご自宅で受けることが可能です。月2回を基本に、定期的に医師と看護師がご自宅にお伺いして診療を行います。病状や治療の経緯を正しく把握する為に可能な範囲で診療情報提供書のご提出をお願いしておりますが、かかりつけの病院がない方でも診療は可能です。
対応
認知症や精神症状があり施設での生活が困難な方、慢性疾患などで内服調整が必要な方、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支喘息で吸入薬が必要な方、糖尿病で血糖コントロールを要する方なども訪問診療で対応可能です。また、退院時カンファレンスへの同席や、主治医意見書やマッサージ同意書の作成のほか、お看取りも責任を持って行いますので、遠慮なくご相談ください。
処置1
病気による痛みや苦痛を和らげるため、治療と並行して在宅緩和ケアを行うことが可能です。皮下輸液や、麻薬を使った疼痛ケア(内服・注射)、輸血、腹水・胸水の穿刺といった処置に加え、創傷に対する処置、爪切りやスキンケアにも対応します。褥瘡(床ずれ)にはデブリードマン、局所陰圧閉鎖療法による処置を行い、速やかな治癒をめざします。
処置2
特別な医療機器や処置が必要な方にも、ご自宅で適切な医療を継続していただけるよう体制を整えています。呼吸管理として人工呼吸器や気管切開カニューレの管理のほか、酸素療法やCPAP療法を実施。排せつ管理として膀胱留置カテーテルや自己導尿の管理に対応しています。経鼻経管栄養や中心静脈栄養、胃ろうの管理や交換にも適宜対応いたします。
対象エリア
訪問診療の対象エリアは、当院から半径8〜10キロメートルをメインに、最大半径16キロメートル以内です。福岡市南区・中央区・博多区・城南区は全域対象、福岡市早良区・東区・西区、太宰府市、筑紫野市、那珂川市、春日市、大野城市、粕屋町は一部のエリアのみ対象となります。それ以外のエリアにお住まいの方は、一度ご相談ください。
医療法人社団 西日本平郁会 みんなの福岡クリニック
西鉄天神大牟田線 大橋駅
西鉄天神大牟田線 井尻駅
西鉄天神大牟田線 西鉄平尾駅